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鳥取発、漬物一筋50年。泊綜合食品が描く“売るだけではない”これから
鳥取市に本社を構える泊綜合食品株式会社が、2024年12月に創業50周年を迎えました。地元の大根を活かした漬物製造から始まり、現在では全国300社以上の漬物メーカーと取引を行うまでに成長。3代目社長・岸田いずみ氏が語る、これまでの歩みとこれからの展望を紹介します。

本記事は、PR TIMESに掲載された泊綜合食品株式会社のストーリーを基に再構成しました。詳細な情報や写真は、以下のリンクからご覧いただけます。
目次
地元の大根から始まった漬物づくり

1974年、創業者・岸田武雄氏が「地元の青果を通じて地域を活性化したい」という思いから、泊綜合食品を設立。地元・泊村(現・湯梨浜町)にちなんで社名が付けられました。当初は農協職員として大根の生産や出荷に携わっていた武雄氏が、より本格的に漬物製造に取り組むために独立。雪深い鳥取の地で、社員総出で雪かきをしながら出荷作業を行うなど、厳しい環境の中で事業を展開してきました。
全国へ広がる漬物ネットワーク
創業当初からの地道な営業活動により、現在では北海道から鹿児島まで、全国300社以上の漬物メーカーと取引を行うまでに成長。初代が電話帳を頼りに各地を訪問し、信頼関係を築いてきた結果、今もなお深い繋がりが続いています。当時は高速道路も整備されておらず、地図を片手に下道を走り回る日々。そうした努力が、現在の全国ネットワークの礎となっています。
家族経営で築いた「らっきょうメーカー」の顔

2代目社長である現会長は、名古屋の電機メーカーから鳥取へ戻り、父の跡を継ぎました。専務だった母とともに、卸売業だけでなく自社商品の製造にも注力。特に、鳥取の特産品であるらっきょうを使った商品開発に力を入れ、35年以上前から「らっきょうメーカー」としての地位を確立しました。また、わさび漬けなどの新商品も開発し、現在も人気商品として親しまれています。
時代とともに変化する商品ラインナップ

近年では、キムチや浅漬けなどの需要増加に対応し、商品ラインナップを拡充。漬物以外にも、干物や明太子などの塩干商品、惣菜、ゼリーやあんこなどの菓子類、清涼飲料水など、多岐にわたる商品を取り扱っています。また、青果売り場向けの商品も増加し、ある月には「ネギ」が売上ベスト3に入ることも。こうした変化にも柔軟に対応しながら、常にお客様のニーズに応える商品を提供しています。
「売る」から「伝える」へ。新たな役割
3代目社長・岸田いずみ氏は、2019年に自社農場を設立し、らっきょうの栽培から加工・販売までを一貫して行う体制を整備。また、漬物の魅力を伝えるため、学校での授業やイベントでの漬物作り体験など、地域との交流にも積極的に取り組んでいます。子どもたちがらっきょうを美味しそうに食べる姿に、大人たちも驚かされることが多いとか。こうした活動を通じて、漬物の伝統や食文化を次世代へと繋げていくことを目指しています。
これからも、鳥取から全国へ
泊綜合食品は、これまでの50年を支えてくださったお客様や取引先への感謝の気持ちを胸に、これからも「美味しさと健康を追求する」というパーパスのもと、鳥取から全国へ、そして世界へと、美味しい食を届けていきます。雪の日も、雨の日も、暑い日も、変わらぬ情熱で、今日も美味しいものを探し、ご提案し、お届けする。そんな姿勢をこれからも大切にしていきます。
企業情報

本記事は、PR TIMESに掲載された泊綜合食品株式会社のストーリーを基に再構成しました。詳細な情報や写真は、以下のリンクからご覧いただけます。